エコポイントに学ぶ物流のエコ化
今年5月にエコポイント制度が導入されました。既にご存知の方も多く、エコポイント導入にあやかって、テレビや冷蔵庫、エアコンを購入(入れ替え)した方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ、エコポイント対象商品が先の3種類かと言うと、政府の調査によると生活の中において家電によるCO2排出の約 70%が上記の3種類の商品によるものだからだそうです。3種類の家電でCO2排出70%とは多く感じますが、テレビや冷蔵庫、エアコンがそれだけ普及していて使用頻度も高いという証明ともいえると思います。また、エコポイント制度の導入で、低環境負荷な商品が普及することで環境負荷を低減することはもちろん、買い替え等による消費の加速により、景気も 少しは回復するかもしれません。
このように注目されているエコロジーを推進していくポイントとして、皆さんご存知の「3R (Reuse:再使用、Recycle:再利用、Reduce:消費・生産の抑制)」があります。物流においても電力や資源をたくさん使用し、サービスの構築や品質向上を促進していますが、その中でも環境に配慮したこの3Rを推進するための物流技術も近頃多くなってきました。
3Rに繋がる機能を持ったマテハン機器たち
例えばこれまで物流現場においてよく用いられているカゴ車や、カートラック、折りたたみコンテナ、といった再利用可能なマテリアルハンドリング機器(マテハン機器)に、意外にも次のような3Rの推進につながる技術や機能を併せ持つもの があります。
1.繰り返し印字技術の発展
これはピッキングリストのようなワンウェイでの使用帳票に対して、印字台消字を繰り返すこと のできる専用紙を使用することで、流通における紙の使用を節約している。
2.ラベル台紙の廃止
物流においても良く用いられる、出荷・保管ラベル(SCMラベルやPDラベル)を発行する際に、ラベルについている台紙を廃止することで台紙分の資源を節約する。
3.省エネマテハン機器の開発
リフトやコンベア当の物流においてよく使用されるマテハン機器においても、近年、ハイブリット化や省電力での運用に向けた開発が進んでいる。
物流においても、上記のように環境負荷を少なくするため様々な技術開発や努力がなされています。 今後、これらの技術がより発展すると共に、低環境負荷な物流の確立ができる様にお客様への提案やシステム設計においてより一層の努力をしていかなければならないと思います。
(文責:段坂)
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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第40号 2009年7月15日)