物流事業者と3PL

今日からはじめるサード・パーティー・ロジスティクス(Third Party Logistics)(その4)

物流事業者の社是などに「安全、確実、迅速」などという言葉が入っている場合が多いのではないでしょうか。高度経済成長期に荷主は製品を作れば売れるという状況でした。物流事業者にとっては、物量が右肩上がりに増大し、その増加する物量をいかに捌くかが課題であったわけです。それもいかに「安全、確実、迅速」に指図をこなしていくかが評価の基準であったわけです。よって、物流事業者はその歴史から考えていわゆる「受け身」の体質が身についてしまったのです。
多くの事業者はそのパラダイムから抜けきれていませんが、一部の大手物流事業者は、複数の物流モードや機能を組合せてサービスを提供する形をとっています。いわゆる「元請事業者」です。元請事業者はいろいろな組合せで物流システムを構築し、荷主に提案していくという形を取ることにより、より多くの業務を受託し、取引規模の拡大を志向しています。つまり提案型にそのポジションを変えて行ったわけです。
現在、提案型物流が叫ばれ、多くの物流事業者がシステム提案による営業を行っています。また、3PLが叫ばれるようになり、物流との業際分野(ex.荷主の受注代行)の業務を行っている事業者も見受けられるようになりました。提案型で業際分野も手がけだすと「私どもは3PLを事業の柱に・・・」などというセールストークを展開し、売上拡大を図っているのが実態ではないでしょうか。

これは3PLでしょうか?
前記の従来からの延長線上の姿と真の3PL事業者の間には大きな壁が存在すると考えられます。3PLはあくまでも口ジスティクスがその対象範囲です。全体を見渡して最適なロジスティクスを構築する必要があります。残念ながら、物流事業者でそこまでの実力を兼ね備えているのは少数で、「荷主の立場」から全体を考慮してその条件や範囲を変える提案と実行を行う真の3PL事業者とは呼べないと思います。3PLに少し足りない「2.5PL」か、物流分野中心であるため「3PPD」とあえて呼んで区別したほうが、良いのではないでしょうか。

御社の物流業務委託先は、荷主業務も見渡していますか?

(文責:中谷)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン・ばんばん通信特別号 第4号 2009年3月23日 担当:中谷 祐治)

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