マネジメント改革を阻む5つの壁とは

はじめに

マネジメント変革において「変革と実行を妨げる5つの壁」というものがあるのをご存知でしょうか?

5つの壁とは、「認識の壁」「行動の壁」「知識の壁」「仕組みの壁」「態度の壁」です。

「認識の壁」は、思い込みが新しい発想を阻害するという壁です。

「行動の壁」は、新しい行動をしないという壁です。

「知識の壁」は、知識・情報不足のために新しいことを考えられないという壁です。

「仕組みの壁」は、自分はルール通りやっているから問題ないと思って仕組みを変えようとしない壁です。

「態度の壁」は、やってもやらなくても同じだと諦めて何もしないという壁です。

この中で、「認識の壁」は、事実を確認して推測などを含めずに整理すると、今までの認識が正しいかどうか理解でき、新しい発想をする基礎ができます。また、「知識の壁」は、すぐには難しくても、徐々にでも知識レベルをアップすれば解決できるものでしょう。「仕組みの壁」は、仕組みの見直し案を作成し、何が変わるのか、それでどんなよいことがあるのかを伝えることが解決策の一つです。

特にやっかいな二つの壁とは

「行動の壁」と「態度の壁」は、各個人の考えに基づいており、壁を取り払うための仕掛けが必要で、相当のパワーが必要と考えられます。特に改革や改善を進めようとする場面では、この壁を取り払うことが一番難しく、成果もなかなか上がらないでしょう。

そんな時にお勧めの策は、推進する理由について理解を得られるまで十分説明するとともに、小さな成功体験を積み上げるようにすることです。企業で計画する改革や改善は大きな効果をねらったものが中心になりますが、それと合わせて小さくてもすぐに成果の上がるテーマを実行することです。

物流の棚卸(=物流診断)において改革/改善の切り口を整理する場合、テーマ自身の難易度や期待される成果の金額で評価されることが多いですが、実現の即効性などの評価から、すぐに成果の出るテーマを選定し、実行することです。成果が出れば、その成功体験でよい方向にまわっていくことでしょう。このようなシナリオが描くことが成果を上げる近道といえます。

一度物流診断を受けて、シナリオ作りをされてはいかがでしょうか。

(文責:中谷 祐治)

ロジ・ソリューションでは、物流業務全体の棚卸につきましては、「物流診断」としてご支援させていただいております。お困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。(お問い合せはこちら

物流診断につきましては、書籍「間違いだらけの物流業務委託」https://goo.gl/vy4qEoの中で詳しくご説明させていただいております。また、日本ロジスティクスシステム協会で2017年9月27日に開催される「3PLプロバイダーの選定とパートナーシップ構築の鉄則」https://goo.gl/Jrj6vMの中でもお話しする予定です。

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第364号 2017年8月9日)

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