お世話になっております。557号を担当します岡武です。
早いもので2024年も残り一か月となりました。皆様にとって、この一年はいかがでしたでしょうか?
物流業界においては、4月にトラックドライバーの時間外労働時間の960時間上限規制と改正改善基準告示が適用される、いわゆる「物流の2024年問題」が起きるなど、大きな変化があった一年だったのではないでしょうか。また、これからはクリスマス・大晦日・お正月と、イベントが盛りだくさんな時期に差し掛かり、まだまだ忙しい日々を過ごされることと思います。
日々せわしなく仕事をしていると、一日一日が過ぎるのがとても早く感じますよね。社会人になってからは特に日々の流れを早く感じます。実は、年齢を重ねるごとに時間が早く感じられるこの現象には名前があり、「ジャネーの法則」と呼ばれています。
19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者ピエール・ジャネの著書『記憶の深化と時間概念』において紹介された法則で、「生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)」と記されています。
例えば、10歳の子供にとっての1年は人生の10分の1ですが、50歳の大人にとっての1年は50分の1です。このため、年齢が上がるにつれて1年が短く感じられるのです。
では、なぜ大人になると時間が早く感じられるのでしょうか。
諸説ありますが、その理由のひとつに、「慣れ」があります。マンネリと表現することもありますが、子どもの頃は、あらゆる経験が初めてのことばかりで、毎日新しい出会いや新しい発見が多々あります。
しかし、大人になり仕事にも慣れてくると、新しい経験をする機会が徐々に失われていってしまいます。日々の生活に新鮮味がなくなってしまうと、新しい情報を整理する必要がなく、あっという間に時間が過ぎた感覚になってしまうのです。
さて、本稿のタイトルにもありますが、時間の価値を再認識するためにも今年の振り返りや来年の目標を立てる機会を設けてみてはいかがでしょうか。
紙に書きだして整理してみると、記憶にも残りやすいのでおすすめです。ここに少しアイデアを出してみます。
【1年の振り返り】
- 達成したこと、出来なかったこと
- 新たに得た知識やスキル
- 印象に残った出来事
【来年に向けて】
- 1年の目標を立てる
- やりたいことに取り組むために、日々のルーティンを見直して時間を捻出する
- 新たなスキル習得に向けて資格の勉強に取り組む
今回挙げたのは一つの例ですが、皆様も是非この機会に考えてみてはいかがでしょうか。12月は物流業界においては繁忙期ではありますが、1年を振り返るとてもいいタイミングです。
刺激的な日々を過ごすためには、仕事だけではなく、プライベートの充実も大事な要素です。ウェルビーイングが注目される今、働き方を見直すためにも”時間”という資源に意識を向け、2025年は仕事もプライベートもより充実して過ごせるよう日々を過ごしてみませんか?
まだまだ忙しい日々が続くと思いますが、残りの一か月、お身体にお気をつけてお過ごしください。
(文責:岡武 静香)
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