3PL展開に求められるもの

今日からはじめるサード・パーティー・ロジスティクス (Third Party Logistics) (その26)

3PL展開にまだまだ課題があるとお話しましたが、それではどのようにすればよいか考えて見ましょう。

まず荷主側です。
ロジスティクスは経営そのものです。企業を取り巻くプレイヤーからの要求に応えていくには、ロジスティクス面の課題解決が重要です。そんな重要な案件を経営の立場から推進しなければならないのは明白です。つまり、経営層/経営企画部門がリードすることです。
そして、環境変化の激しい時代において、3PL事業者との協業の形で勝ち抜こうとした場合、効率化効果を分け合うなどパートナーとしてWIN & WINとなるように進めることが必要です。

次に3PL側です。
まずは対等に話ができるような実力をつけることが必要です。荷主の領域の業務を幅広く理解し、それらを元にロジスティクスの提案し実行して行くことです。物流だけではなく、ロジスティクス全体を視野にしていなければなりません。そして、成果を出すことです。提案と実行ができて、結果として成果が出れば信頼は得られるでしょう。

荷主側と3PL側を見てきましたが、業界として官公庁/公的機関が進めるべきこともあります。 3PLの理解や認識の向上のために経営者への啓蒙活動を今以上に進めていくことが必要です。 また、事業者側ではできない規格のガイドラインなどを運用できるようにしていくことが必要です。たとえば、委託業務の商品規格を明確にする基準について、共通のガイドラインがあれば、サービス内容と料金の比較が容易となり、よりよい事業者が勝ち残るでしょう。そのような競争が業界の底上げにつながるからです。
また、日本型3PLの議論は十分とはいえません。また、3PLのマーケット規模も今はあいまいですし、各社の3PL事業の売上なども自社の定義に沿った売上のため、本来比較はできないものです。これらは3PLの定着を阻害する要因ですから、3PLをもっと類型化することで比較がしやすいようにするべきです。そして第三者の評価機関が評価を行ったり、会計の財務諸表のように、3PL業務についての3PL諸表のようなものの作成を義務化するなどの方策で正当な競争が行われるようにすべきです。
いろいろ述べてきましたが、3PLの展開/浸透には、荷主と3PL事業者のみならず、公的機関も含めたパラダイムの変革が必要です。

もっと3PLについて議論しませんか?

(文責:中谷)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン・ばんばん通信特別号 第26号 2010年2月15日 担当:中谷 祐治)

 

 

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