今日からはじめるサード・パーティー・ロジスティクス 19:3PL事業者のタイプについて その2

親会社がある3PL事業者をどう考えるか

事業者のタイプの続きです。

3PL事業は、事業開始までの期間が長かったり、顧客の投資を肩代わりするような場合もあり、資金が必要となる場合が多くあります。アメリカの3PL事業者は、出身母体となるような会社を持っていることが多いようですし、日本においてもその傾向が強いと思われます。

このような3PL会社の場合、持っているノウハウがわかりやすく依頼しやすいという面があります。一方、サービス提供のために親会社に頼っていては、独立性がなく3PLとはいえなくなってしまいます。このような場合、アメリカの3PL事業者では、親会社の利用率を制限して独立性をアピールしています。独立性が荷主の立場からの提案をしていることにつながるため、クライアントの安心を得るためにも必要な手段と考えられるからです

また、3PL会社もいろいろな社風がありますので、この点についてもよく知る必要があります。企業文化として受け入れられるものかどうかです。相性の一言では片付けられないかもしれませんが、合うか合わないかという点では注意が必要です。

いずれにしても、3PL会社を選ぶ際には、いろいろなタイプの3PL会社がありますので、長期的に安定した体制を維持するためにも、経営がしっかりした、自社に合った3PL事業者を選ぶことが重要です。

委託先の3PL会社の文化を知っていますか?

(文責:中谷)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン・ばんばん通信特別号 第19号 2009年9月28日 担当:中谷 祐治)