運転免許経過年数が10年以上、年齢が45~49歳の運転者の事故率が高い

社員の教育に終わりはない

ロジ・ソリューションは設立から12年がたち、グループ企業だけでなく、グループ外の企業にもコンサルテーションを行わせていただいています。

そのテーマは、物流現場のみだけでなく物流の戦略策定支援等、幅広く展開してきています。このような幅広いテーマでいろいろなご支援をするため、メンバーにはさまざまな能力が求められます。

改めて、求める物流コンサルタントとはどのような人材なのか、現状のレベルはどの程度なのか、そのギャップを埋めるには何をしたら良いのかについて、自分たちの現状を見つめ直し、メンバーのレベルアップを図ろうとしています。

トラック運転者の教育プログラムは改善の余地あり

物流のプロジェクトを行っているとき、事務員の教育、作業員の教育、トラック運転者の教育の課題がでてきます。なかでもトラック運転者の教育に話が及ぶのは、事故率等が高い場合です。

全日本トラック協会の令和元年8月の『事業用貨物自動車の交通事故の発生状況』で事業用貨物自動車の法令違反別の死傷事故件数及び構成率をみると、漫然運転、脇見運転、動静不注視、安全不確認といった注意不足や慣れからくるものが上位にきています。また、運転者の運転免許経過年数別・運転者年齢別の死傷事故件数をみると、運転者の運転免許経過年数が10年以上、年齢が45~49歳が多くなっています。全体的な運転者の数自体40~50代が多いので一概には言えないかもしれませんが、運転免許経過年数が10年以上であり、「いつも大丈夫だから、今回も大丈夫」など注意を怠った慣れが発生しているのかもしれません。

先日、私が関わったプロジェクトでも事故件数や事故原因を分析したところ、不注意や慣れが原因の多くを占めていました。対象の企業に教育プログラムがないわけではありませんが、今後教育プログラムの見直しや管理体制の強化が必要なのは言うまでもありません。

コロナウイルス感染症の影響で配送サービス内容が変化し、運転者の教育プログラムを見直していく企業もあろうかと思います。

みなさんの現状はいかがでしょうか。

(文責:真壁 由香)

【参考資料】公益社団法人 全日本トラック協会『事業用貨物自動車の交通事故の発生状況』令和元年8月

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第436号 2020年8月19日)