航空系の貨物部門で物流業界でのキャリアをスタートした瀬下さん。
もともとは航空業界を第一志望に就職活動をされていたとのことですが、物流の現場改善の面白さに魅了され、物流コンサルタントという職を選んだとのことです。

航空業界から物流業界へ
―ロジ・ソリューションに入社する前はどんな仕事をしていましたか?
新卒で航空系の会社に入社して、国際貨物部門で4年ほど勤務していました。
羽田空港で航空貨物の積付け作業を担当しており、具体的には、ULD(ユニット・ロード・デバイス)という航空貨物をユニット化して取り扱うための用具があるのですが、そこにフォークリフトや手作業で貨物を積み込む業務を行っていました。
―フォークリフトの運転もできるんですね。
はい。フォークリフトのほかにも、空港で走るトーイングトラクターという航空用車両も運転できます。
前職の在籍中に10個ほど資格や免許を取得しました。空港業務は何をするにも資格が必要で、空港内を運転するための免許試験や貨物を牽引するための資格など多種多様です。スキルアップのために常に新しい資格の取得に励む日々でした。
―もともと就職活動は物流業界志望だったのですか?
物流業界ではなく、航空業界を志望していました。
航空業界には多様な職種があり、それぞれの専門性を活かしながらチームで協力して働きます。自分1人で完結できる業務はなく、多くの仲間と協力して行うことに魅力を感じていました。その中で配属されたのがたまたま物流の現場の仕事でした。
航空業界の中だとなかなかスポットライトが当たる職種ではありませんが、様々な国々に送られる貨物を扱っていると、世界中と繋がっているような気分になりました。
―そこではどのような仕事をしていましたか?
主に貨物の積付け業務を行っていました。積付けプランを基にフォークリフトで貨物をULDに搭載していきます。搭載する順番や向きを自身で考え、パズルのように貨物をはめこんでいくイメージです。航空機の限られた貨物スペースを最大限利用できるように積付け業務を行っていました。
また、現場の改善活動にも注力していました。改善文化が根付いている職場だったので、空き時間があれば5Sや生産性向上のための現場改善をしていました。ボトムアップ型の活動が活発だったので。小さな改善提案でも発言・共有できるような雰囲気がありました。
―その経験を通して学んだことはありますか?
現場視点での改善活動を通して、表面的な問題だけでなく根本的な原因を探る重要性を学びました。また、日々の業務の中で「より良くするには」と常に考える習慣が身に付き、観察力と分析力が向上したと思います。ボトムアップ型の活動だったことから、指示待ちではなく、自分たちで考え、計画し、実行する主体的な問題解決能力も身に付きました。
小さな成功体験を積み重ねることで、継続的な改善意欲がチーム全体に広がり、好循環が生まれていたと思います。

ロジ・ソリューションへの転職
―そこから転職を決意したきっかけは何だったのでしょうか?
現場での改善活動を通して培ったスキルと経験を活かし、より大規模なプロジェクトや戦略的な視点から貢献したいと考えるようになりました。また、観察力と分析力をさらに磨き、本質的な課題解決や革新的な改善提案を行いたいという思いが強まり、コンサルティング分野に興味を持ち、その専門性を深めたいと考えるようになったことが、転職のきっかけです。
―当初は望んでいた物流業界ではなかったとのことですが、物流の道を選んだのはなぜだったのでしょうか?
航空貨物の現場で働く中で、物流が社会インフラを支える重要な役割を担っている点や、国内外を結ぶグローバルなネットワークを持つ壮大さに改めて魅力を感じるようになりました。また、EC市場の拡大やグローバル化の進展により、物流業界は今後ますます重要性を増し、成長が期待できる分野であることも物流の道を選んだ要因です。
―その上で、ロジ・ソリューションを選んだ理由は何ですか?
前職での現場改善活動の経験を活かし、より広範な物流現場の効率化に貢献できる仕事がしたいと考えました。ロジ・ソリューションでは、経営戦略から実務レベルのオペレーション改善まで、多岐にわたる物流課題に対応しており、その幅広い領域で自身の経験を活かせると感じ、魅力を覚えました。
―ロジ・ソリューションはもともとご存じでしたか?
いえ、知りませんでした。転職サイトに登録してエージェントの方に紹介していただきました。
出版されていた書籍やホームぺージのブログや中途採用インタビューを読んで、直観ですが自分に合いそうな会社だと思ったことを覚えています。「実行するコンサルティング」という理念、そして戦略立案に留まらず、実行支援まで一貫して行うことで、お客様の真の課題解決に貢献できる点に魅力を感じました。
―他にも検討した企業はありましたか?
はい、物流改善系の企業をいくつか見ていました。ロジ・ソリューションを選んだ決め手は、親会社であるセンコーのバックアップ体制と、多岐にわたる業界の豊富なコンサルティング実績があったため、より多様な経験を積むことができると考えたからです。
―入社前と後でイメージの違いはありましたか?
ギャップはそこまでなかったですが、前職での改善活動が現場のアイデアレベルのものが中心だったのに対し、ロジ・ソリューションでは、詳細なデータに基づき、具体的な効果を試算して改善を進める点が印象的でした。
入社前には書籍なども読んでいて、大まかなイメージは持っていましたが、実際に入社してその精緻さに驚きました。
そういった点では、いい意味でギャップがありましたね。

現在の担当業務
―現在担当している業務はどのようなものでしょうか?
チェーンストアの物流センター立ち上げ支援を担当しています。主な業務は、立ち上げ前の物量試算・分析、レイアウト案の作成、システム導入支援(要件定義から運用フォローまで)、立ち上げ後の安定化・改善などです。立ち上げ前から安定化までずっと伴走するので、年単位でプロジェクト進めることもあります。
―結構長期間にわたるプロジェクトですね。
そうですね。長期間、プロジェクトメンバーと共に目標達成に向けて業務をしていきます。
―立ち上げに携わってみて、最も印象深い出来事などはありますか?
入社してすぐに携わった小牧の物流センター立ち上げです。私にとって初めての立ち上げプロジェクトでしたが、机上で考えたことと現場の運用が必ずしも一致しないことを実感し、現場との密なコミュニケーションが重要だと学びました。
―現場の方とのコミュニケーションで気を付けていることは何でしょうか?
まずは信頼関係を築くことを最優先にしています。仕事の話だけでなく雑談を交えながら関係を構築し、現場の視点も尊重するよう心がけています。
また、現場の方にとってのメリットの提示や、納得していただけるような資料を準備していくことも大切にしています。
―働いてみて、ロジ・ソリューションの強みは何だと思いますか?
会社として、戦略から現場改善まで一貫してコンサルできる点が一番の強みだと思います。我々は、「実行するコンサルティング」を掲げており、戦略策定や数字の試算をして終わりではなく、実装まで伴走することを大事にしております。
コンサルタントは現場経験者も多く、現場目線を持ち合わせているのでより実態に即した提案ができます。
―前職と今を比べて成長を感じますか?
はい。前職ではルーチンワークが中心でしたが、現在は自分で考え、主体的に動く機会が増えました。
また、私たちは物流を科学的に捉えてシミュレーションなどを行うので、数字を細かく見る力もつきました。
―今後の目標は何かありますか?
プロジェクトマネジメントのスキルを磨き、チームを引っ張る立場になりたいと考えています。また、お客様との交渉など外部との関わりも増やし、1人でプロジェクトを回せるようになりたいです。
―最後に、転職を検討している方へメッセージをお願いします。
ロジ・ソリューションは、スキル面でとても自己成長できる環境です。また、いい意味で「コンサルっぽくない」会社です。スマートに戦略を描くだけでなく、現場に伴走し、一緒に作り上げていくスタイルが特徴です。チームとして働くことが好きな方には、ぜひおすすめしたい会社です。
一緒に働けるのを楽しみにしています!
