人が育つ環境とは(2):短所の改善より長所を伸ばすことに目を向けたい

前回は、「人」に関する課題を克服するためには、「どれだけ人に興味をもつか」ということをお話しさせていただきました。

今回は、その興味をさらに深いものにするための方法を考えてみたいと思います。

組織文化が重要

人に興味をもてる人材は、どのように育成すればいいのでしょうか。

決まりきった答えはありません。また、その領域に達する確率が低いからといって、育成ができないわけでもありません。私の経験上、しっかり相手を観察し、長所に目を向けそれを伸ばし、適性を把握した上で明確な目標を伝え、的確に人員配置することが育成につながる重要な要因であると考えています。

決して、短所に着目し、それを改善することに多くの時間を費やすのではありません。私は、短所を不変のものと考えています。だからこそ、必要以上にその改善に時間を費やすことはせず、長所を伸ばすことに時間をかけるようにしています。(もちろん、なおすべき短所もあります。それが、成長の妨げになっていることを認める勇気をもち、真摯に改善に努めることで新たなチャンスがつかめます。自分を変えることは、決して恐れるものではありません)。

・長所が活かせる。
・アイデアや考えをはっきり述べる機会がある。
・新たなチャレンジに対し、積極的なサポートがある。
・何かに行き詰まってもヒントが与えられ、自ら考える機会を得られる。
・必要以上に管理されず(放置ではありません)、適材適所である。

このような組織に属していれば、必然的に、個から様々なアイデアが次々とわいてきます。チャレンジは、自らを成長させる貴重な機会であるとポジティブに考えます。そして楽しく仕事に取り組めます。その結果、会社の成長に役に立ちたいとう強い思いが湧き、継続的な成長に繋がるのではないでしょうか。

目指すべき理想像として、今後、このような組織が増えることを私は、切に願っています。そうすれば、例え時代の潮流におくれようとも、独自の方法で成長し、様々な状況に立ち向かえる強固な組織が作れると思うからです。

最後に、幸運にも、現在私が属している組織は、上述した私が理想とする組織そのものです。そんな私も毎年1歳ずつ年を重ねます。だからこそ、いくつになっても「人」に興味を持ち、チャレンジし続けることで、自ら成長し続けていきたいと考えています。

(文責:長久 佳典)

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