業務システム標準化の難しさ:SAP万能ではない

業務標準化といえば定番のSAPやOracleですが

皆様が日常や日頃の仕事業務においてシステムを利用する機会は非常に多くなったと思います。(業務画面の入力、メールのやり取り、銀行ATM、モバイルPC、携帯電話などなど…)今回はその中でも業務システムについて少し触れたいと思います。

私が「システムにおける業務標準」と聞いてすぐに思い浮かぶのはERP(SAP社のR/3やOracle社のEBS)です。各社のホームページを拝見すると業務プロセスの標準化、ルール化による業務手順の効率化、業務処理手順の共通化、全体最適を促進などといった文言が書かれています。

ERP導入後の効果は一体どうなのかと思っていたところ、少し古い話題ですが、SAP社では導入後に期待通りの効果が上がらない、導入目的や新たな業務プロセスの理解不足など導入企業の効果向上の支援することを目的とした制度を設け、パートナーと共同で企業へのフォローを行っているようです。

やはり現状を見ると短期間で標準化を理解・定着させ、期待通りの効果を上げることは難しく、時間もかかり、ある程度の許容が求められるのでしょうか

弊社グループ内のシステムを見渡しても、様々な業種・業態のお客様とお取り引きさせていただいていることから、システムもその形態に合わせた専用システムに近いもので運用しているのが実状です。また、倉庫構内作業においてはマテハン機器も導入しており、そこまで目を向けると本当に多種・多様です

私が参加した業務標準化システムプロジェクト

そんな中、業務の標準化を目的としたシステム構築のプロジェクトに参画する機会を得ました。現在「標準とは何か」「何を標準とするか」「どこまでを標準とするか」といった、似て非なるような議論を繰り返しています。

このプロジェクトで目指すとことは、業務の標準化に伴い

・コスト削減
・サービスレベル(品質)の確保
・一元管理

などといった先に例を挙げたERPと同様なところです。

その中でも私が今回このプロジェクトで期待しているのは、標準化を行うことによる

・属人的業務の削減
・生産性指標の共通化

です。

弊社グループでは全国各地に物流センターを構え、前述の通り、お客様の形態に合わせたシステムで業務運用していることから人の異動や物流センター横串しで生産性の把握や評価がしたいと言うニーズがあり、業務を標準化することからそういった観点を改善出来るのではないかと思っています。

このプロジェクトの結果については以降のばんばん通信でお伝えしていく予定です。

(文責:三樹)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第57号 2009年11月18日)

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