ライブビューイングの考え方を物流業界に応用出来ないか考えた
この間あるドキュメンタリー映画を見に行きました。あるバンドのドキュメンタリー映画でしたが、意外に演奏のシーンが多く含まれており、「ドキュメンタリー」を見るという気持ちで映画を見に行ったのですが、迫力ある大きな音、スクリーンに広がる大きな映像で、「演奏」シーンが思いのほか存分に楽しめました。
その時、最近は映画館で音楽ライブを中継するということをふと思い出しました。音楽ライブ会場と全国の映画館を通信回線でつなぎライブの様子をそのまま生中継することを「ライブビューイング」というそうですが、それまでは映画館でライブ映像を見て楽しいものなのか?と疑問に思っていました。しかしその疑問が解消された気がしました。
「ライブビューイング」ではただ音楽ライブ映像を流すだけではありません。例えば今年の夏、ザンオールスターズが5年ぶりに行った復活ライブでは、過去最大規模となる全国120館の映画館で生中継が実施されましたが、楽曲が始まるとテロップとして曲名をスクリーンに表示し歌詞もカラオケのように挿入する工夫を施したそうです。すると各地の映画館は大合唱する人々であふれたそうです。
料金も実際のライブよりは安く設定されており、さらに天候を気にしなくてよい、子どもを連れていける、座って見られる、移動の費用や手間もかからないなどの利点もあります。
音楽ライブ中継だけでなく、オペラやバレエ、演劇、落語…なども映画館で上映されているようで、こうした映画以外の映画館利用のことをODS(Other Digital Stuffの略)というそうです。
複数の映画館を次世代光ネットワークでつなぎ、サッカーや舞台挨拶の中継、オペラ・バレエ・宝塚歌劇団の公演や人気アーティストのライブなど、これまで映画館では不可能であった作品の上映が可能になったとのこと。
また、会社員向けの勉強会としての利用もあるそうで、勉強会だと早朝というあまり映画館が使用されない時間帯の需要が見込めるそうです。
このように一つの設備を異なる用途で使用するということを物流業界で考えるとどうでしょう。
ロジ・ソリューションの親会社であるセンコーではすでに環境負荷軽減に関する取り組みの一つとして、物流センターの屋根や屋上壁面を利用した太陽発電に取り組んでおり、現在、千葉、大阪、岡山の物流センターなどで自社使用を目的に太陽光発電を行っておりますが、今回新たに7拠点で売電事業を実施することになりました。
7拠点合計のCO2削減効果は年間2,800トンに及び、また屋根に設置することで、物流センター内の温度が3~5°Cの低下見込まれるそうなので、発電、売電、CO2削減、クールビズの促進ということで、一石四鳥?といったところでしょうか。
また配送などのトラックはすでに「一石二鳥」の役割を果たしていますね。荷物を運ぶという役割と共に、トラックの車体に自社の社名・ロゴ・キャラクターなどが描かれていることによって、トラックが移動する度に人びとに企業を印象付けることが出来ます。
※余談ですがセンコーのトラックに描かれているのはシンボルマークであり、名称を「グローバルアポロ」といいます。物流コンサルティングと3PLのロジ・ソリューションは中身が勝負!ということで、お客様がなるほどと思うような一石二鳥、一挙両得、のご提案を行っていきたいものです
(文責:堀木)
【参照】
東宝株式会社 新卒採用ページ
映画業界について 映画館のデジタル化最終アクセス 2013/12/26
産経ビズ 2013.9.26 06:40
映画館 映像コンテンツ宝庫に 音楽ライブ、バレエ、落語…
日経新聞 ニュースプラス 2013/10/11
生中継で色めく音楽ライブ サザン復活で映画館に6万人 https://www.nikkei.com/article/DGXBZO60910750Q3A011C1000000
センコー株式会社 ニュースリリース 2013年4月30日
物流センターを利用し太陽光発電事業し太陽光発電事業に参入 http://www.senko.co.jp/jp/ir/pdf/20130430_201.pdf
ロジ・ソリューションでは、物流に関するいろいろなご支援をさせていただいております。何かお困りのことがありましたらぜひお声掛けください。(お問い合せはこちら)
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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第234号 2013年12月26日)