情報セキュリティ意識

先日、成田空港で男性俳優が買い物をした際のレシートが店員によりツイッターで公開されると言う事件がありました。
「芸能人の私生活暴露」という側面と、レシートに載っていたカード番号が漏えいする「個人情報流出」という側面がある事件でした。
近年、画像をいつでもどこでも手軽にネット上に公開できる手段が増えた為、同じような事件が多くなっています。伝票などで個人情報を扱う点では物流現場でも同じであり、このような事件が起こる可能性も考えるべきです。
そこで今回は個人や荷主情報を含めた「情報の流出」について考えてみたいと思います。

「情報の流出」の結果を見ると、第一に企業イメージの低下の可能性です。多くの人はこの事件があった店で気持ち良く買い物ができるとは思わないでしょう。第二に金銭のリスクです。情報が流出された側からの慰謝料や賠償の請求対象となる可能性があります。
つまり「情報の流出」には企業イメージ低下と金銭のリスクがあり、発生すれば企業にとって大きなダメージとなります。
原因を見ると、この事件に限らず「情報の流出」はパソコンやソフトの普及と共に起きています。原因の多くはメール、FAXの誤送信やウイルスソフトによる流出等、がありました。これらは情報を扱う側の過失が原因でした。
しかしこの事件は過失ではなく、故意の情報の流出です。誤って公開させたのではなく、「これくらいの情報は公開してもいいのでは」という意思があって公開しています。

この事件の原因は個人のセキュリティ意識の薄さにあると思います。原因が違うという事は、対策も違います。過失の情報流出を防ぐためには使用するパソコンの環境の改善(ウイルス対策ソフトを入れる)等の対策が挙げられますが、故意の情報流出には「個人」への対策をしなければなりません。
具体的にはモラル向上教育、情報の監督責任を負わせる、秘密保持の契約締結等の対策が挙げられます。
リスクマネジメントとして情報の流出への対策は直接的なコストダウンには結びつきませんが、非常に重要です。パソコンやセキュリティソフトなど機械的な対策だけにとらわれず、個人の情報セキュリティ意識の教育を含めた対策をしていくべきではないでしょうか。

(文責:小﨑)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第227号 2013年10月25日)

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