物流会社の「うまい、やすい、はやい」

お昼に立ち寄った牛丼チェーン店の「吉野家」。

牛丼を頬張りながら、ふと考えた内容を今回はご紹介したいと思います。

とはいっても「牛丼」がテーマではなく、吉野家の掲げる企業理念と物流の関連についてです。

「うまい・やすい・はやい」

まず吉野家といえば「牛丼」がメインの商品であり、商品とお店のコンセプトを訴求する「うまい・やすい・はやい」のキャッチフレーズは、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

このキャッチフレーズは、吉野家の掲げる企業理念であり、高品質・低コスト・迅速力を表し、吉野家のブランドイメージや、顧客ニーズにあわせたサービスを表現するキャッチフレーズとなっています。

この「うまい、やすい、はやい」は吉野家に限らず、物流においても目指すべき指標といえるのではないでしょうか。物流に置き換えて考えてみましょう。

「うまい」

物流会社の場合、「うまい」は高品質なサービスを提供することを意味します。正確な配送や迅速な対応、安全で確実な荷物の輸送などが求められ、顧客や社会からの評価を上げるためには、サービスの品質向上に努めることが必要です。

「やすい」

物流会社の場合、「やすい」は、コスト効率を意味します。顧客からの信頼を得るためには、適正な価格設定が必要であり、競争の激しい物流業界においてはコストを削減していく取り組みも必要となります。単に価格を下げるのではなく、安定した物流を前提に、仕組みによって物流コストを下げ、価格の適正化を図っていくことが重要です。

「はやい」

物流会社の場合、「はやい」は、迅速なサービス提供や対応を意味します。顧客にとっては、商品や荷物が早く届くことは非常に重要な要素であり、物流会社はこれを実現するために、倉庫作業の効率化や、ルート設計、配送体制の改善などが必要であり、サービスのスピード向上に努めることが必要です。

以上のように、「うまい、やすい、はやい」は、物流会社に求められる「あるべき姿」を表すキャッチフレーズといえます。

ただ、それぞれが突出するのではなく、安くて早いけど「うまい」、うまくて早いけど「やすい」など、品質、価格、早さのバランスが重要であり、顧客のニーズを把握し効率的な物流戦略を構築していくことで、顧客満足度の向上や企業収益の増加に繋がっていきます。

皆さまの会社における「うまい、やすい、はやい」は何か。

是非、ランチの時間に考えてみてはいかがでしょうか。

(文責:倉持 裕晃)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第515号 2023年10月11日)
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