「007スカイフォール」という映画
先日「007スカイフォール」という映画を見に行きました。それまで「007」シリーズは一度も見たことがなく、たまたま近所の映画館で上映していたので、人から勧められたことを思い出し、ふらっと見に行ったのですが、思いのほか面白く、かなり満足して映画館を後にしました。先日、近日発売のこの映画のブルーレイを予約してしまったほどです。
この映画は、言わずとしれたイギリス諜報部員であるジェームズ・ボンドの活躍を描いており、今作は“国からサイバーテロ時代の諜報部の存在意義を問われ、IT全盛の時代にボンドのような現場エージェントは、時代遅れの烙印を押されてしまうという「新旧の対立」”が大きなテーマになっています。この「新」の象徴として登場するのが武器開発担当Q(Qは Quartermaster(「需品係将校」の意。役柄の名称です)。シリーズ最年少の「Q」でITの天才という設定です。
劇中ボンドがこの若いQのサポートによって敵を追跡していくシーンがあるのですが、データ上では開くはずの扉が実際は開かない、地下鉄が今にも発車しそうだが、その車両内に敵が乗車しているかどうかITを使って調べるのに時間がかかり、Qから「敵の乗車が確認できたので、その地下鉄に乗ってください」という指示が出たのは発車した後だった、などのシーンがありました。
日常の業務においても、データ上は例えばAという状態になっているけど、実際はBという状態だとか、今すぐ判断しなければならないけれど、データの確認に時間がかかってしまい、判断までに時間がかかる…など、映画の諜報部員の業務と一般の会社員の業務とではまったく状況は異なるのですが、こういうことってあるよなあ、なんて思いながら見ていました。
データの手入力を廃止してみた感想
今行っている業務においても一年ほど前まではすべてデータをハンド入力していました。
しかし一年ほどかけて、徐々にハンド入力する部分を減らし、データ取り込み等の処理によって処理していくようになりました。このおかげで処理の時間を大幅に短縮することができました。その一方でこれは私の問題なのですが、データやシステムに頼り過ぎてしまい、見落としてしまったりすることがありました。どこまで自分の目で確認して、どこまでシステムに委ねたらよいのか、そのバランスを探っているところです。
ITはもちろん万全ではなく、また人もまた完璧ではありません。システムは更新のタイミングによって新しいデータが反映されてなかったり、一方で人は入力ミスをしてしまったり、チェックが漏れてしまう事もありえます。ITと人の力どちらかだけに重点を置くのではなく、両方のバランスをうまくとり業務を行っていきたいものです。
さて、映画のエンディングではこれからも現場で体を張って闘っていくであろうボンドの姿が描かれており、次回作ではたぶんITの天才新Qももっと活躍するであろうと勝手に想像しているのですが、そこではきっとIT技術と現場で活躍する肉体派との絶妙のバランスで魅了させてくれることが期待でき、いまから次回作がとても楽しみです。
(文責:堀木)
NIKKEI オフタイム 映画・エンタメガイド
『007 スカイフォール』、ダニエル・クレイグが魅せる“オヤジ”ボンドの現場力
Wikipedia Q(ジェームズ・ボンド)
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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第205号 2013年2月20日)