物流センターのレイアウト検討では事務所や休憩室も大事です!
新しい物流センターのレイアウト検討において、倉庫部分にはマテハン機器やパレットラック配置図を作成するのに対し、事務所や休憩室は建屋設計図のままになっていないでしょうか。建屋設計図の事務所スペースを眺め、事務所の位置は良いのか、休憩室の広さは足りるのか、など考え込んではいないでしょうか。
面積を経験上の一人当たりの面積から割り出す方法もあるかもしれませんが、倉庫部分と同じように什器を配置したレイアウトを作成してみてはいかがでしょうか。
こんな風にして考えます
まずは事務所や休憩室の用途、人数などを確認します。
配置場所については、建物入口からの従業員やドライバーの動線を想定します。
・入口から受付までどこを通るのか
・受付はどのように行うのか
・事務所やロッカーや休憩室へ行くのにどこを通るのか
・事務所とのやりとりはどの程度あるのか
・作業場やトイレへはどのように行くのか
・どのように帰るのか
・セキュリティはどうなのか、など
また、面積については、事務所であれば主に下記のようなものをレイアウトします。
・人数分の机と椅子
・複合機やプリンター
・キャビネット
・受付台
・作業台、給茶スペース、打ち合せ場所、など
休憩室であれば、主に下記のようなものになります。
・テーブルとイス
・ポットや電子レンジなどを置くスペース
・分別用のゴミ箱
・自動販売機
・作業台
・給湯室やロッカー室が必要かどうか、など
サイズやレイアウト方法によって多少の違いはあるかもしれませんが、おおよそどのくらいの人数が利用できるのか、イメージがつくはずです。
建物図面などは、物流事業者でなく荷主側で行う場合もありますが、これはマテハン関連のレイアウトとは違い、特別な知識がなくても検討することができます。イメージがつけば、上記以外にも必要なものに気がつくかもしれません。また、もし面積が足りない場合の対応策なども事前に検討しておくきっかけにもなります。
最近では人手不足対策の一環として、環境を向上させ働き手を集めるために、カフェやレストランのような、きれいな休憩室が多くなっています。
物流センターにおいて、事務所や休憩室の位置、広さ、内容も大切な要素の一つになります。倉庫スペース以外もしっかりと検討することをお勧めします。
(文責:真壁 由香)
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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第411号 2019年7月31日)