桜の花が開くと春を感じますが、もう一つ春を感じるのは、新社会人と思われる人たちを見かけたときです。研修に行くのでしょうか大きな荷物を持った人や地図を片手に乗り換えている人など新しいスーツ姿の新人さんの姿はすがすがしく感じます。新人の方たちには頑張っていろいろ勉強して、早く一人前になってほしいものです。
一人前の定義が難しいところですが、物流業界は一人前になるには少し時間がかかるのではないかと思います。それは物流と一言にいっても非常に範囲が広く、幅広い対応ができるためには一般的な知識もさることながら、実務的な専門知識も必要になってくるからです。
私たちの物流コンサルティングは、さらにハードルが高いかもしれません。
現場の改善でも、マテハン機器の導入で行う場合もあれば、業務の方法や仕組み作りで行う場合もあります。また、物流センター業務もあれば、輸配送業務もあり多岐にわたっています。
また、実務レベルの改善だけでなく、拠点立地や輸送ネットワークなどの企画の領域もありますし、KPIを活用した管理や改善の仕組みを作るという領域もあります。さらには、物流中期計画策定や物流組織/子会社政策など戦略面の領域もあるからです。
このような幅の広い物流を改革/改善していくポイントは、得意な人の力を集めて推進することだと思います。専門家が集まり、ディスカッションを効率的に進めるファシリテーターがいて、プロジェクト推進のマネージャーがタクトを振れば、きっとよい活動ができるでしょう。
新人の方は、幅が広いからと言って焦るのではなく、まずは仕事に慣れるところから始まって、自分の得意領域を作ることを考えるのがよいのではないでしょうか。
(文責:中谷 祐治)
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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第355号 2017年4月12日)