JR貨物リサーチセンター/東海道物流新幹線構想を発表 専門サイト開設

JR貨物リサーチセンターは、東海道物流新幹線「ハイウェイトレイン」構想について、専用サイトを開設するとともに、新 東名、新名神高速道路の中央分離帯などを活用する基本コンセプトを発表した。
今回の構想は、「高速道路の中央分離帯に鉄道を走らせる」というものです。 まず、JR輸送の現在の課題として、 (1)輸送コスト (2)輸送時間 (3)運行ダイヤ (4)代替性の確保 (5)コンテナ需要 があります。 今回の構想が実現すると、(1)(2)がクリアされそうですね。 既存インフラの活用と東京~大阪間6.5時間は魅力的です。 しかし今回の構想は非常に面白いものですが、難題山積みで現実的ではないのでは?と感じました。

まず、JR貨物の資金力が低い点です。 港湾や空港の整備と異なり、鉄道の場合は用地買収がネックとなっています。今回の構想では、既存インフラを活用するのがポイントになると思います。日本道路公団から賃借すれば、莫大な投資は不要になります。 しかし、レールを敷設して、貨物駅を整備して、新型車両を投入する資金力があるのか? 平成20年度の投資が270億円。50%が車両、20%が輸送設備の維持更新、30%が経営体質改善となっています。投資の大半 が借入金で賄っています。 固定資産が膨大でその維持・代替のために約1800億円の借入金があります。 財務体質が強固とはいえないJR貨物が、どこまで投資できるか疑問です。 既に東海道新幹線が運行されていますので、JR東海やJR東日本が共同開発するとも考えられません。 国が莫大な補助金を出すのであれば別ですが・・・
次に25両の貨車が100kmで走行する耐加重が高速道路にあるのかが疑問です。 まさか列車が走行することを想定して高速道路は建設しないでしょう。高速道路の整備も必要になります。
「民営化された道路公団が新東名・新名神全線を開通させるのか?」 「全線を鉄道運行可能な道路にできるのか?」 疑問があります。
最後に安全性です。 高速道路の中央分離帯を利用するのですが、自動車事故の影響をモロに受けそうです。 JR貨物では、現在でもダイヤの乱れが問題となっています。 自動車が中央分離帯に激突したりしたら、全線ストップは免れないと思います。

まだまだ構想段階ですので、上記問題をクリアして是非実現して欲しいですね。

(文責:森田)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第3号 2008年9月26日)

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