“色”について考える

以前、広域荷主におけるWMS(倉庫管理システム)構築プロジェクトに参画しておりました。 各々で個別構築されたシステムを統一し、WEBを利用する事により拠点展開に柔軟性を持たせる事をコンセプトとしたプロジェクトです。
当然のことながら、『標準化』や、『汎用性』、『ユーザービリティー』などが基本となっており、これらの言葉に日々頭を抱えながら取り組んでおりました。
システム概要としては、倉庫内作業でハンディーターミナルを使用して検品作業を実施し、その進捗を事務所のPC画面にて確認するという大まかな流れになります。

ここで、その設計・製造段階において、発生したある問題事例について説明します。
その問題とは、『ハンディー画面の背景色が、カラフルすぎて目がチカチカする!』というものでした。
ハンディーターミナルの画面といえば、数年前の型番では、単色のものがほとんどでしたが、昨今の機種では、カラー画面が当たり前となっているようです。
カラーになる事により、見やすいと思いきや、“逆に“見え難くなるとは思いもしませんでした。大げさかもしれませんが、倉庫内作業の生産性に影響が出る事もありえます。
思わぬところで躓きかけたチームですが、同メーカーで類似機種のハンディーを使用しているセンターがあるとの事でしたので、画面の仕様を教えてもらいそれを参考にするようにしました。
ところが、その画面仕様を見ると“白黒”でした。理由を聞いた所、あえてカラフルにしないで、慣れている単色の画面仕様としたとの事でした。
結局のところ、今回はカラーのままで若干の色合いを修正して、落ち着かせる事としました。

私にとって、この経験から、改めて“色”の大切さを考え直す機会となりました。色はビジネスにおいても軽視する事の出来ないファクターだと考えられます。それは物流現場で使用する機器においても例外ではありません。人が見て作業するなかでの“使いやすさ”を意識した色の使用、いわゆるユニバーサルデザインも考慮する必要があるのではないでしょうか。
少し観点は異なりますが、新人の頃に先輩より、私の作成した資料の指摘を受けた事を思い出しました。「むやみやたらに色をつかっても、逆に分かりにくい。色を使用する際は“意味”を持たせることが重要だ。」との指摘でした。

そもそも色というのは、視覚的に人に対して影響を与え、人はその影響を主観的に感じ取り、無意識的・意識的に好きか嫌いかを判断しているそうです。
暖色系と寒色系、色の明暗があり、例えば、暖色系の色は時間の経過がゆっくりと感じられるなど、それぞれの色で特徴があり、その特徴と主観を理解した上で、色を利用する事が出来るとの事でした。

テクニックとして、日本カラーデザイン研究所(http://www.ncd-ri.co.jp/index.html)が開発した「イメージスケール」という色と言葉の互換性システムを利用すると、色の配色パターンによる人の主観を言葉に表す事が出来ます。また、売れない商品に欠けているカラーデザインとして、「メリコの法則」というものがあり、“目立つ”、“理解できる”、“好感が持てる”をクリアーする必要があると一般的に云われております。
これらは、商品開発におけるパッケージデザインなど、主にマーケティングにおける手法として、多く使用されておりますが、この発想をうまく利用し、物流現場にも応用出来るのではないでしょうか。

多くの人々が作業する物流現場において、“心地よい”と感じる色の環境にあるか?…物事がハッキリと分かるようなシステム画面色になっているか?”など、一度、物流現場を“色”という観点で見てみてはいかがでしょうか?

(文責:北村)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第136号 2011年7月27日)

 

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