適当なサービスと料金:ただ安価であることが正しいのではない時代

美容院の料金が利用するたびに違っていたことに気づく

いつも通っている美容院のことですが、同じメニューにもかかわらず、4月5,500円、5月4,400円、6月6,050円、7月4,400円、8月6,050円と毎月異なります。5月は「安い」、6月は「値上がり?」と毎回異なる料金が疑問でした。レシートを確認すると、メニューが異なっており、「勝手にメニューを変更されているのではないか」と不信感を持ち始めました。

お店に確認したところ、元の金額は5,500円であったが、一度値上がりをして6,050円になり、4,400円のときはレジ打ち間違えによるもので、お願いしているメニューでサービスは継続して行っていたとわかりました

指摘をしたことでお店も打ち間違えを注意し、今後は安い料金にはならないと思います。そのままにしておいた方が、私にとっては得だったのかもしれません。しかし、品質に問題なくサービスを受けているのだから、正当な料金を支払うべきであり、私は疑問が解決することで納得をしました。

物流のサービスのポイントを考えてみる

さて、物流では、サービスのポイントとして一般的に次のような内容があります。

  • 適当なときに
  • 適当な場所へ
  • 適当な量の
  • 適当な商品を
  • 適当な品質と
  • 適当な価格と
  • 適当な印象と
  • 適当な方法で

「適当」はいい加減という意味ではなく、ある条件や目的にうまく当てはまる、相応しいと、とらえていただければと思います。物流事業者は、お客様と約束した適当なサービスを行い、その対価を収受しています。

2024年問題では、提供した分のサービスの料金収受を確実に行うこと、もしくはサービスの分担を行うことも対策の1つとされています。今の時代、ただ安価であることが正しいのではなく、適当なサービスに適当な料金が必要ということではないでしょうか。

わからないことは不安です。適当なサービスであるのか、適当な料金であるのかについては、サービスを提供する側も提供される側も同じでしょう。

貴社の物流サービスはいかがでしょうか。まずは現状を知ることから始めてはいかがでしょうか。

(文責 真壁 由香)

【参考】中谷祐治(2020)『基本がわかる実践できる 物流(ロジスティクス)の基本教科書』 日本能率協会マネジメントセンター

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