必読!営業トラックを盗難から守るには

突然ですが、読者の方々に質問です。次の10車種はある共通点が隠されていますが、それが何か分かりますでしょうか?

1.ワゴンR_2.マークX3.カムリ 4.インプレッサ 5.スカイライン 6.ムーブ 7.エルフ 8.オデッセイ 9.カローラ 10.レンジャー

これらの車種に「ハイエース」、「ランドクルーザー」を加えれば一目瞭然だと思います。正解は、1ヶ月間に10台以上の盗難があった車両です。
(2008年11月度日本損害保険協会調査結果)

今回は、トラック事業者を取り巻く車両盗難の実態と盗難防止策について焦点を当ててみたいと思います。

冒頭の調査結果の中で特徴的なのは、トラック(商用車)の被害が急上昇しており、ワースト20位以内にいすゞ・エルフや、日野・レンジャー、三菱ふそう・キャンターがランクインしていることです。トラックの被害が増加している要因としては、これらの商用車は、アフリカや東南アジアなどの発展途上国でのニーズが高いことがあります。代表的な手口としては、車両丸ごと盗難に遭うケースや、エンジンやカーナビなどのパーツ類が盗難に遭うケースがあり、最終的には組織的に不正輸出されているものと報じられています。

トラック事業者にとっては、トラック本体の被害のみならず、荷主企業の貨物を積載している場合には、その被害も寛大である為、物流パートナーとしての信用を失墜させないためにも、これらの盗難防止の取り組みが急務であると考えます。

次にあげるのは、盗難に巻き込まれた一例です。

《盗難事例》

これらの盗難被害を防止する有効な警備方法についてですが、当該トラック事業者によると、“車庫出入口への警備会社連動型防犯アラーム警戒警備システムの設置が有効”との事で、当該事業所における盗難被害は未然に防げている状況です。これ以外にも、トラックメーカーが推奨する盗難防止策もありますので、『備えあれば憂いなし』を念頭に置きつつ、現行の警備体制について見直しを検討されてみてはいかがでしょうか。

《盗難防止策》※:車両位置情報追跡システム
いすゞ自動車(株)社製「みまもりくん」をはじめ、他社システムもあり。

(文責:浅見)

 

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第84号 2010年6月30日)