海洋立国としての基礎知識:海里、EEZ

海里

私たちは四方を海に囲まれている日本で生活していますが、海に関する知識について知らないことが多すぎるのではないでしょうか。例えば船舶や航空機の速度は○○ノットなどと表現されます。それはいったいどれくらいの速度なのでしょうか。1ノットは1海里毎時のことであり、1海里は緯度1分(1/60度)に相当しています。海図や航空図を用いて距離を測る場合には、緯度を基準とした海里を用いた方が計算に便利なのです。そして緯度1分は1852メートルになるので、時速10ノットの場合は時速18.52kmとなります。

1ノット(1海里毎時) = 緯度1分毎時 = 1852 m毎時

この1海里1852mの覚え方については以下を用いると簡単に覚えられます、まずカレンダーをイメージしてください。1日の1週間後は8日、その1週間後は15日、その1週間後は22日、それぞれの下一桁をとると1852となりますので、これを覚えていれば1852mが思い出せます。フェリーは20ノット程度で運航されていますので37km毎時、高速船の場合は30ノットで55.6km 毎時となり、海上保安庁の特殊巡視船などは40ノットで74km 毎時の速度となります。

EEZ

海洋資源採掘などで話題に上がる排他的経済水域(EEZ)*についても触れておきます。沿岸から200海里内をEEZと呼んでいます。国土から370kmの範囲となります。日本のEEZは4,479,388 km²(EEZ+領海)世界第6位となります。

1位 米国   762万㎡
2位 オーストラリア   701万㎡
3位 インドネシア   541万㎡
4位 ニュージーランド   483万㎡
5位 カナダ  470万㎡
6位 日本  488万㎡


15位 中華人民共和国(中国)  88万㎡

中国の場合、大きな国土を保有しているにも関わらず、EEZは88万㎡と日本の1/5程度しかなく、中国がメタンハイドレード採掘(低温かつ高圧の条件下でメタン分子が水分子に囲まれた、網状の結晶構造をもつ包接水和物の固体である。およその比重は0.9 g/cm3であり、堆積物に固着して海底に大量に埋蔵されている)などを目的とした海洋資源政策を急いでいるのも理解できます。インドネシアのEEZの広さも驚きですが、日本とインドネシアに共通しているのは、多数の島を保有しているということです。インドネシアは特に島が多く13,400以上あり、日本は6,852ですので約2倍の数となります。

日本は海岸線の長さも世界第6位です。

1位 カナダ  202,080 km

2位 ノルウェー  83,281 km

3位 インドネシア   54,716 km

4位 ロシア  37,653 km

5位 フィリピン  36,289 km

6位 日本  29,751 km

(参考までに海に面している国の中で最も海岸線が短い国がモナコであり4kmしかありません。)

このように海に関わる数字を見てみると、日本が海洋立国と言われる理由がよく分かりますし、豊富な海洋資源を有している日本は、その採掘技術の進化と採算性によっては明るい未来が待っているのではないでしょうか。

*排他的経済水域[英:Exclusive Economic Zone;略称EEZ](Wikipediaより)

国連海洋法条約では、沿岸国は自国の基線(海)から200海里の範囲内に排他的経済水域を設定することができるとしている。設定水域の海上、海中、海底及び海底下に存在する水産・鉱物資源並びに海水、海流、海風から得られる自然エネルギーに対して、探査、開発、保全及び管理を行う排他的な権利(他国から侵害されない独占的に行使できる権利)を有することが明記されている。

(文責:釜屋 大和)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第282号 2015年5月13日)

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