いよいよ夏の終わりが近づいてきました。通勤電車では観光客の家族連れが減り、スーツ姿のビジネスマンが増えたようで、季節の移り変わりを感じます。
ところで、先日通勤電車で広告を眺めていると、あることに気が付きました。それは人材に関する広告が多いことです。
気になって調べてみると、電通による調査『2016年 日本の広告費』では交通広告の総広告費は約2,000億円、前年から2%減少とありました。そんな減少傾向の中でも、人材業界の交通広告への支出は増加傾向だそうです。いつも何気なく目にする交通広告の先に人手不足で苦しむ企業担当者の顔が見えました。
人手不足は物流業界でも重要課題であり、それは荷主企業担当者にとっても同じです。それは人材不足が継続的かつ安定的な物流にとって欠かせないものだからです。実際に私が参画した物流事業者選定プロジェクトおいても、新拠点の候補エリアを決定する際の重要ポイントとして位置づけられておりました。
読者の皆さんの周りでも、求人への応募数は以前と比較して減少する等、人手不足が顕在化しているのではないでしょうか? その対応として、近隣エリアの平均賃金は把握されていますか? また、それらの情報を定期的にアップデートされていますか? 人手不足は状況が常に変化する課題ですので、情報収集も継続することが望まれます。
弊社にも人手不足に関する相談が多々寄せられています。賃金以外に労働者を惹き付けるポイント(カフェテリア、保育施設等)から、拠点を移転する場合の各候補地における人件費の試算まで、内容は様々です。人材不足のような大きな問題に対して、自社の限られたメンバーだけで対処するのは容易ではないです。一度、外部の専門家にご相談してみてはいかがでしょうか。
(文責:野尻 達郎)
株式会社電通ホームページ 『2016年 日本の広告費』https://www.dentsu.co.jp/knowledge/ad_cost/2016/media4.html
ロジ・ソリューションでは、物流に関するいろいろなご支援をさせていただいております。何かお困りのことがありましたらぜひお声掛けください。(お問い合せはこちら)
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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第365号 2017年8月23日)