物流戦略立案

最近は物流が一般の方々の話題にのぼるようになっています。これは、ドライバー不足の問題や宅配便の問題などに世間の注目が集まっているからだと思われます。

一般消費者以上に企業の物流担当の立場の方々は、現在の物流を取り巻く厳しい環境下において自社の物流をどのようにすればよいかいろいろお考えのことではないかと思われます。そのためかどうかわかりませんが、最近物流に関するお問い合わせが増加しています。

以前からよくお問い合わせをいただいたのは、「物流改善を進めているがまだできることがあるのではないか」「問題点はなんとなくわかっているが、どのように進めてよいのかわからない」といったものです。このような場合、「物流診断」をお勧めしてきました。

また、国際物流については今まで手つかずのため、効率化したいというものもありました。(国際物流改善の記事はこちら

ところが最近は環境変化が大きいため、物流を今後どうしていくべきか中期的な戦略を考えたいというご相談をいただく機会が増えています。

物流戦略立案の進め方を簡単にご紹介しますと、まず現状把握です。物流の全体像を定性的、定量的に把握していきます。この際、経営者や各部門の責任者の方にインタビューをさせていただき、いろいろなお考えをお伺いします。

次に、いろいろな情報から、自社の物流の強みや弱みを整理します。同時に、外部環境や内部環境を整理します。いわゆるフレームワークとしてよく使われる「SWOT分析」です。強み弱みと外部/内部環境を掛け合わせたクロス分析を行い、戦略テーマを抽出していきます。

抽出した戦略テーマは、いろいろな角度から評価し、全体の戦略としてまとめていきます。

古典的なフレームワークを使っているとお考えかもしれませんが、お客様の課題に合わせていろいろなフレームワークを利用して検討を進めていきます。(フレームワークに関する記事はこちら

古くから物流は、コストダウンや効率化の対象として見られることが多く、弊社でも現場改善や仕組みによるコストダウンなどのご支援をさせていただいております。これらは、いつまでたってもなくならない永遠のテーマと思われます。また、拠点立地や拠点数の見直し、物流ネットワークの見直しなど物流全体のテーマ、さらには販売や生産部門にご協力をいただくことでロジスティクス最適化のテーマなども以前からあるテーマです。

一方、中期的な戦略を考えたいというご相談をいただく機会が増えているのは、最近の環境の変化に対応し、また新技術などの将来の動向も見据え、物流の戦略を一度見直してみる必要があると考えられているためではないでしょうか。

自動運転やロボット、AIなど世間が大きく変わろうとしていますが、物流においても新技術の導入などで大きく変わろうとしている時代です。こんな時代だからこそ、先手を打つために物流戦略の再構築をお考えになられてはいかがでしょうか。

(文責:中谷 祐治)

ロジ・ソリューションでは、物流に関するいろいろなご支援をさせていただいております。何かお困りのことがありましたらぜひお声掛けください。(お問い合せはこちら

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第379号 2018年3月29日)

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