機密文書と良心

現在、日曜日の夜9時から、TBS系列で「運命の人」というドラマが放送されています。ご存じの方も多くいらっしゃると思いますが、このドラマは昭和47年に実際に起きた「外務省機密漏洩事件」(もしくは「西山事件」で記憶されている方も多いかもしれません)を基に小説家の山崎豊子氏が執筆した小説「運命の人」が原作となったドラマです。
私は毎週ドキドキしながらこのドラマを見ているのですが、ドラマを見ていて最も印象に残ったことは、国家の機密文書といえども管理は人が行っており、その機密文書の管理はその人の職業倫理・良心にかかっているのだな、ということです。
もちろんドラマですので、わかりやすくするため、また視聴者がそのように感じるように演出しているだけかもしれませんし、ドラマの舞台は昭和40年代、現在はきっともっと厳しい環境の下で管理しているのだろうと思われます。

国家機密とまではいきませんが、民間企業にとっても機密の文書、例えば顧客名簿などしっかりとした管理を求められる文言があります。
倉庫業を営む企業では機密文書の保管から処理・廃棄サービスを行っている企業が多くあります。倉庫内の専用の保存箱などに文書を保管する、という形がもっともベーシックですが、現在は文書の保管だけでなく、文書をPDF化し、セキュリティが確保されたwebシステムにアクセスすることで保管場所まで行かなくても、そのデータを閲覧できるというサービスを行っている企業もあります。また文書の保存や管理だけでなく、環境に配慮した破棄、処理を行っている企業もあります。処理した紙類を再資源化してくれるそうです。

その中でもユニークだなと思った企業が「物流ニッポン」の少し前の記事にでていた機密書類を出張裁断する企業です。出張裁断とは大型シュレッダーを搭載した特殊車両でお客様のところまででかけていき、お客様の目の前で書類を裁断するというサービスです。お客様のところまで出張することにより、移動中の情報漏えいの危険性を回避できるそうです。

インターネットで検索をすると、このような業務を行っている企業は何社もヒットします。しかしこの企業のユニークなところは、お客様の目の前で機密文書を裁断するだけでなく、裁断の様子をカメラで撮影しているところです。その撮影した映像は録画もでき、安全に処理したことの事後証明も可能とのこと。
目の前で裁断の様子を見せてくれ、さらにその様子を録画できるというのはというのは実際に立ち会った人以外も「確かに処理した」ということを後で確認でき、安心ですね。処理の過程を「見せて保存する」ということ、これも「見える化」の一つと言えそうです。

よく言われることですが、機密文書を確実に処理したかを確認するのは「人」、また処理するのも「人」という点において、システムや仕組みがどんなに進化しても、最終的には「機密文書の管理・処理」にはやはり人の「職業倫理・良心」が多少なりとも必要とされることは変わらないのではないか、と思われます。

(文責:堀木)

【参照】
物流ニッポン 2011年6月2日 1面 NEWビジネス
「機密書類を出張裁断可能性広げる先行投資 相互物流」

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第158号 2012年2月1日)

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