IoT (Internet of Things:モノのインターネット)

IoTという新しい概念があります。自動認識技術のセンサーやタグ、RFID(Radio Frequency Identification:電波による個体識別)などを使って、モノの情報がデジタル化され、インターネットに取り込むことができるような時代になり、これを活用することで新しい価値を生み出す取り組みに注目が集まっています。これからの時代は人と人とのつながりだけでなく、人とモノのすべてがつながるネットワーク構築が、付加価値を生み出す一つの方向性といえます。

“モノのインターネット”の具現化
RFIDタグ、監視カメラなどのセンサーを利用して、モノの動きをセンスして情報に置き換え、その情報を発信する取り組みも増えてきています。また直接のモノの利用者が発信する「口コミ」や「レビュー」の情報も付加価値の源泉として認知されてきています。これまではPOS (Point of Sales:販売時点情報管理)情報による、「どの商品が」「どの店舗で」「いつ」「何個」売れたかなどの販売動向の把握が重要視されていましたが、より価値のあるPOU(Point of Use:使用時点情報管理)に関心が移っています。

今、“ハードの時代”→“ソフトの時代”→“情報そのものの時代”へと移行し、圧倒的な情報収集能力と情報のビジネス・モデル化を武器にして価値を生み出さねばならない時代だと言えます。同様にPOU情報が新しいセンサー技術で収集され、デジタル・エコノミーのベースとして利用される時代が来ています。EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)による商取引の電子化の次は、モノの動きとの連動が不可欠であり、全てのモノの履歴を場所と時間で記述や記憶ができれば、様々な価値の創造が可能と考えられます。この記憶こそがデジタル・エコノミーの本質ではないでしょうか。
それを具現化する次世代バリュー・チェーンを考えた場合、以下がキー・ポイントになると考えられます。

①個体(爆発的に増大するデータ量)を、
②時空間で認識して、
③蓄積(履歴を把握)し、
④双方向(消費者発信情報が編集ならびに価値化され小売業や製造業へ)
で情報伝達するこの考えそのものが、“モノのインターネット”の考え方です。

(文責:釜屋)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第272号 2014年12月3日)

 

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