チルド食品を扱う物流会社で9年間現場経験を積み、センター長も務めた中澤さん。
現場視点を武器に、今は物流センターの立ち上げ支援など、より広い視野で物流に向き合っています。

チルド物流の現場で9年
― ロジ・ソリューションに入社するまでの経歴を教えてください。
福祉系の大学を卒業後、新卒で愛知県の食品関係の物流会社に入りました。
扱っていた商材はデザートなどのいわゆるチルドです。そこで9年程勤めていました。デザートメーカーさんの工場の真横に事業所がありまして、そのデザートメーカーさんの物流を一手に担うような形でやっていました。
ー いわゆる3PL(サードパーティ・ロジスティクス)ですね。
そうなりますね。
最初は配送管理の仕事をしていました。基本の配送便はそのデザートメーカーさんの商品を載せるのですが、トラックに空きがあれば、別のデザートメーカーさんの商品や、いわゆるチルド帯の食品を積み足しのような形で積んで納品先に運ぶんです。
基本的には食品工場から出てきた商品を納品先ごとに仕分けをして、イオンやユニーといったスーパーの物流センターまで運んだり、そこの個配(個人宅への配送)を担当している運送会社さんに中継したりというような業務を行っていました。
ー 9年間ずっとその部署におられたんですか?
2年間その部署にいてから、一宮市にある別の事業所に異動になり、そこではドラッグストアやコンビニ向けの店舗別の仕分けと配送をしていました。その事業所に3年間所属し、また最初の事業所に戻って2年間、それからまた一宮で2年間と定期的な異動をしながらチルド物流の経験を積み重ねました。
ロジ・ソリューションとの出会いと決断
ー 転職を考えたきっかけについて教えてください。
ライフワークバランスを見直したいと思ったことが一番の理由です。
労働時間が長く、プライベートな時間がまったく取れない生活が2年位続いて、転職を考え始めました。そろそろ結婚したとも思いましたし…
食品業界はどうしても365日動いているお店と関わることが多いですし、賞味期限の問題で長期の保管がなかなか出来ないものも多くて、物流センターも365日稼働しているところが多いんです。それに合わせて対応しているので、必然的に長時間労働になってしまっていました。
ー 転職活動の際は物流業界を見ていたのでしょうか?
そうですね。物流の仕事は気に入っていたので物流業界に絞っていました。
前職ではありがたいことに最終的にセンター長に抜擢されて、予算の管理や人事管理など事業所全体の管理を任せていただいておりました。仕事の内容自体はやりがいがあって、気に入っていたのですが、先ほど申し上げたようにライフワークを見直したいと思いました。
また、せっかく転職するならこれまでの経験を活かせる職場が良いと思い、物流関係を中心に転職先を探し始めました。
ー ロジ・ソリューションに入社を決意した決め手は何だったのでしょうか?
物流に関われる仕事であったことと、センター長として経験した戦略策定をさらに深堀できる職場だなと感じたことが入社の決め手ですね。
前職は、陸運のチルド帯の物流が中心だったのですが、海運・空運・ドライ物流など、自分にとって新しい分野の物流にも関われる環境だと感じたことも、決め手のひとつでした。
ー ワークライフバランスの面も決め手になりましたか?
そうですね。面接の際には、そのあたりもしっかり確認しました。
残業時間が短いのでプライベートな時間を確保できて、リモートワーク制度もあるので、ワークライフバランスの面はかなり整っていると言われました。正直なところ半信半疑でしたが、実際に入社してみるとその通りでした。
いまは現場に寄り添う“立ち上げ支援”を担当
ー ロジ・ソリューションではどんな業務を担当しておられますか?
入社して最初の2年間は、AIを活用した配送ルート分析や物流会社の経営改革支援、ビジネスデューデリジェンスなど幅広く 担当していました。
今年の4月からは、もっと現場に近い業務を担当しています。新規顧客・新規事業所の業務設計いわゆる立ち上げ支援という業務で、事業所の庫内レイアウト設計からマテハン選定、受発注業務の流れなど、スムーズに立ち上げる上ための必要な支援を行っています。
直近では、ドラックストア業務の立ち上げ支援の中で、物量・発注頻度を分析し、仕分け用のマテハンのレイアウトの設計や生産性分析、人員配置など前職での経験を活かす出来る業務を担当させていただいています。
現場での実務経験を通じて、物流の流れや運用の細部を体感的に理解できていることは、今の仕事でも強みになっていると感じます。
理論だけではなく、どのような場面で課題が発生しやすいか、どのように現場で解決されてきたかを知っているからこそ、実態に即したアドバイスができるのだと思います。
ー どういった業務にやりがいを感じますか?
コンサルタントとして様々な企業の方と関わる中で、大小に関わらず課題を抱えている会社さんが数多くいることに改めて気づかされました。そういった顧客に対して、現状の課題と問題点を整理しながら必要な支援を行うことにやりがいを感じています。
そもそも物流業界は常に変化しており、効率化やコスト削減が常に求められています。物流コンサルタントは、最新の技術やトレンドを活用し、企業に対して最適な物流戦略を提案する役割を担っていると感じています。
また、企業の成長戦略においても物流は重要な要素の一つです。新たな市場への進出や商品ラインの拡充に伴い、物流体制の見直しが求められます。こうした変化に対応するための戦略を提供し、持続的な成長を支援ことや人材育成の観点からも物流コンサルタントの役割は大きいです。
物流業界は専門性が高く、変化の激しい分野です。最新の技術やトレンドを踏まえながら、企業に合った戦略を提案できる物流コンサルタントは、今後ますます重要な存在になっていくと感じています。
ー ロジ・ソリューションに入ってみて強みと感じることはありますか?
立ち上げから稼働後のフォローアップまでを一貫したコンサルできる点が強みだと感じています。我々は「実行するコンサルティング」を掲げているのですが、センコーという物流会社がバックボーンにあり、100年以上の多様な実績で蓄積されたノウハウがあります。レイアウト設計の段階から、稼働が安定するまで伴走できる体制が整っているので、絵に描いた餅で終わらないコンサルティングが強みです。
長期契約のお客様も多いですし、顧客満足度も高いのだと感じています。
ー 今後挑戦したいことありますか?
今まで陸運の物流に関わる機会が多かったので、海運や空運に関しても見識を深めていきたいですね。 海運や空運は、国際的な取引に密接に関連しているのでグローバルな視点や、国際ビジネスに対する理解を深めることにも繋がりますし、異なる物流手法や業界の知識を得ることで、キャリアの選択肢を広げることが出来るのでは考えています。
ただ、チルド物流を長年経験してきたことが自分自身の最大の強みであると考えているので、まずはその分野のエキスパートを目指したいと考えています。
ー 最後に、転職を考えてる方にひとことお願いします。
ロジ・ソリューションには、多彩な経歴を持っている方が多く、物流業界が未経験でも知識や経験を活かせる場が数多くあります。
色々と不安なことが多いかと思いますが、カジュアル面談から不安を払拭してみてはどうでしょう。
みなさんと一緒に働ける日を心待ちにしています!互いに学び合い、成長できることを楽しみにしています。