様々な企業が物流コスト削減に向けて色々な策を講じていますが、規定概念にとらわれてなかなか改善や改革が進んでいないとよく耳にします。
そんな中で一例ですが、パレットについて最近感じていることを告きたいと思います。
パレットの種類は様々
まず企業で使っているパレットの種類ですが、実に様々なものがあります。パレットの使用材料だけでも主流は4種類もあります。
- 1.木製
- 2.金属製
- 3.樹脂製
- 4.段ボール製
またパレットの形に至っては代表的なものでも次の6種類があります。
- 1.平パレット
- 2.ボックスパレット
- 3.ロールボックスパレット
- 4.ポストパレット
- 5.シートパレット
- 6.スキッド
ましてパレットのサイズを含めると優に1,000種類以上あると言われています。
日本国内の規定としてはJIS規格の中ではJIS Z0106、JIS Z0601~Z0651で定められているので、興味のある方は以下のURLからパレットのキーワードで検索をして下さい。
一貫パレチゼーションとパレットのレンタル
また実企業の物流現場では保管と輸送の際に一貫パレチゼーションと言う考え方の中で効率化を目指して標準パレット化を図っていると思います。
特に実運用の制約条件として大きいものは輸送トラックの積載サイズや、コンテナ積載サイズがあり日本国内では1,100mm又は1,000mmモジュール単位がレンタルパレット業界を含めて一般的だと思います。
しかし標準化とは別に自社パレットを所有している企業では、独自サイズのパレットを利用される場合が散見されます。
そしてパレットの数量管理等に多くの工数をかけている企業もあるのではないでしょうか。是非一度、自社所有パレットをレンタル化するための検討してみてはどうでしょうか。
外国のパレット
一方このような日本国内の標準パレットサイズに対して海外では、中国では1,200×1,000mm、 アメリカでは48×40インチ(1,219×1,016mm)、ヨーロッパでは1,200×800mm、カナダ、メキシコ、南米諸国では中国と同様に1,200×1,000mm、オーストラリアでは1,165×1,165mmと地域海で違っています。
特にアメリカでは寸法がインチ単位になっているのがポイントです。
またアメリカ企業の日本国内店舗でアメリカサイズの48×40インチパレットを使っている企業もあるようで、その店舗に納品するために48×40インチパレットへの積み替えハンドリング作業が発生しているようです。
このようにハンドリング回数を削減することや、パレット管理工数を減らすことはコストの低減や物流品質の面からも非常に有効です。今一度みなさんも自社で使用しているパレットサイズや仕様を確認してみてはいかがでしょうか。
(文責:濱野)
【参照】
財団法人 日本パレット協会 https://www.jpa-pallet.or.jp/
JISC 日本工業標準https://www.jpa-pallet.or.jp/index.html調査会 https://www.jisc.go.jp/
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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第68号 2010年2月17日)