物流現場の作業と家事

突然ですが、皆さんは行正り香さんという料理研究家の方をご存じでしょうか。某週刊誌で「今夜は家呑み」という連載をされているので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。 私は彼女の料理の本を見て料理を作ることが多いのですが、彼女の料理の本を読んでいて思わずはっとしたことがあります。

それは味付けなど(醤油が〇〇cc、だし汁が〇〇cc…)の比率をきめてしまい(例えば醤油3でだし汁が7など)、それで味付けをするという考え方です。私のような料理初心者が一番迷い、一番面倒くさく感じること、それは料理によっていちいち味付けの配分が異なることではないでしょうか。それを彼女は著書の中で、いちいち配分を考えたりすることなく、比率で考え、「迷う」ことなくスムーズに料理を作っていく、という方法を紹介していました。料理をするとき「味付け」のハードルが高く面倒くさいなあと感じていたのです。が、彼女の方法を知ってからその「面倒くさい」気持ちが薄れ、気楽にチャレンジできるようになりました。

彼女の料理本を読んで思い出したことがあります。それは今を去ること数年前の入社したての頃、センコーのある物流センターで数カ月間研修させていただいた時のことです。そちらのセンターはアパレル商品を取り扱っており、そのセンターで3ヵ月ほど研修として、実際の物流現場で作業をさせていただきました。そのセンターの研修で印象的だったことは「次にどうしたらいいか、何がどこにあるか探す、など迷うこと、探す、などの作業以外の時間を少なくすること、無駄な動きをなくすこと」を意識して作業の手順などを組み、初めて作業を行う人でもすぐスムーズに作業ができるように工夫していたことです。初心者がなぜ作業に時間がかかるかというと、わからないから「迷ったり」「考えたり」してしまうからで、それならば「迷うこと」「考えること」をなくそうという考え方は、当たり前といえば当たり前の考え方ですが、当時の私には新鮮なことに感じられました。

この「迷うこと」をなくす、という考え方が、行正り香さんの初心者向けの料理本に書かれていた料理の進め方と共通しており、それで私は本を読んだ時、研修のことを思い出しました。 その研修の期間のことですが、家の掃除をしている時、ふと「ムダな動きを減らしてみよう」「作業の動線を考えて動いてみよう」と思いたち、いつも適当にぼんやりと行っていた掃除を、上記のことを念頭に作業をすすめていったところ、驚くほど速く、スムーズに掃除を終わらせることができました。研修が家事にも役立った!ということでそのときずいぶん得したような気持ちになりました。

いつどこに業務やその逆(家事など)のヒントが転がっているかわかりません。普段、漫然と行っていることも、少し注意して行ってみるとなにかヒントになるような発見があるかも知れません。

最後に、物流現場では多くの主婦のパートさんが活躍されていますが、彼女たちの提案が業務改善につながったりすることもあるとのこと。彼女たちの活躍の背景には忙しい毎日、効率的にすすめる家事の中で養ってきたいわば「段取力」があるからかもしれませんね。

(文責:堀木)

【参照】
行正り香 「はじめての、和食book」 文化出版局

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第88号 2010年7月28日)

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