診断のステップごとの内容 (その5)
前回に続いて診断のステップごとにもう少し細かくご説明していきます。
現状把握結果の総合的な評価
いろいろな担当者にインタビューを行うことから最新の状況を把握し、現場訪問により物流現場の実態を把握することで主に定性的な問題点を把握し、改革/改善のポイントを抽出してきました。また、データ分析をもとに実態を把握し、改革/改善効果の効果を試算してきました。これらを総合評価し、自社の弱点がどこにあるのかを大きく把握することが必要です。
改革/改善のシナリオ作成
テーマアップした改革/改善施策について、推進テーマとその推進順序について整理をすることが必要です。いわゆる「シナリオ」作りをする必要があります。
推進順位づけについては、効果ポテンシャルの大小、実現度合、難易度などをもとにスケジュール化します。かかる時間と難易度を加味して、スケジュールに落とし込みますが、例えば、半年刻みの3年計画などのように作りこみます。
この評価/順位づけ時点までに、しっかりと現実とのギャップを埋めておかなければ絵に描いた餅になりますので注意が必要です。そうならないためには、関係者とのディスカッションを実施し、あるべき姿と現実のバランスをいかに取るかを考えることが重要です。
「改革・改善のシナリオは、あるべき姿と現実のバランスを考慮して作成します」
(文責:中谷 祐治)
ここまで掲載させていただきました「物流コスト削減の切り口をお探しします!」シリーズは今回で終了とさせていただきます。
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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第281号 2015年4月27日)