井の中の蛙、○○の大海を知らず

中央教育審議会によると、2020年から小学校での英語学習の開始時期が3年生に早まるようです。
習い事シーズンである4月が間近に迫っていますが、新たに英語学習を始めようと考えている読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

弊社でも昼休みに英会話のレッスンがあり、様々なメンバーが世代と役職の垣根を越えて、机を並べて学んでいます。もはや英語力の向上は、普遍的なテーマなのかもしれません。

さて、英語が理解できることの最も分かりやすいメリットは、外国の方と円滑にコミュニケーションがとれるようになることだと思います。

私自身も何度か英語での会議に出席するケースがあり、その際に「もっと話せたら」と思うことがありました。しかしながら、「話せること」と同じくらい、いや、それ以上のメリットだと個人的に思っていることがあります。

それは「英語を活用すればより多くの情報にアクセスできること」です。試しに「ロジスティクス」と「logistics」をインターネットで検索してみてください。それぞれWikipediaのページが上位に表示されると思います。

Wikipediaの掲載内容が日本語版と英語版で異なることはもちろん、情報量の差に驚くはずです。なんと文字数は11倍(日本語版:約3,000字、英語版:約33,000字)。英語と日本語の構造差を考慮しても4倍以上です。インターネット上で日本語の枠からを飛び出せば、情報の大海が広がっているようです。

さて、最後に物流と英語に関するクイズを一つ出題します。

Humanitarian logistics(ヒューマニタリアン ロジスティクス)」とはどんな意味になるのでしょうか。

直訳すれば、「人道的ロジスティクス」ですが、より正確な意味としては、「災害時における救援物資のロジスティクス」を指します。

災害時における救援物資物流に関する海外事例を調べる際に、英語で「disaster logistics」と検索しても、求めている事例になかなか辿り着きませんでした。

しかしながら、情報収集の過程で知った「Humanitarian logistics」というワードで検索すると、すぐに求めているような事例に辿り着きました。
英語の情報を検索する際に、専門用語についても注意する必要がありそうです。

読者の皆さんも気になるトピックについて、英語で情報収集してみてはいかがでしょうか。
日本語で情報収集する際と比較して手間は増えるかもしれませんが、新たな発想へのヒントが得られるかもしれません。

(文責:野尻 達郎)

【参考】
・『英語、小5から正式教科に 次期指導要領案』(日本経済新聞電子版 2016.8.1)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29HCC_R00C16A8EA1000/
・株式会社ジェスコ 翻訳料金表 https://www.e-jesco.jp/kakaku.html
・ウィキペディア「ロジスティクス」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ロジスティクス
・Wikipedia「Logistics」 https://en.wikipedia.org/wiki/Logistics

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第354号 2017年3月15日)

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