物流業界に携わっている方は、広さや容積を表すものとして「坪」「㎡」「㎥」「才」といった単位を普段使用されていると思いますが、一般の方はどうでしょうか。そこで今回は「畳」について取り上げたいと思います。と言いましても、「たたみ」ではなく、単位としての「じょう」です。
先日、ある打ち合わせにおいて、次のような話がありました。住宅のリフォーム時に、家財等を一時的に預かるサービスがあり、そのサービス紹介(チラシやホームページ)の中で、広さや容積を「坪」「㎥」で表すとお客様は理解しづらいということだそうです。そこで、たたみ何畳分と表記することで理解が深まるそうです。
では、1畳はどのくらい広さかと言いますと、
1坪 = 3.30579 ㎡
1㎡ = 0.3025 坪
1畳 = 1.5488 ㎡ (江戸間)
となります。
例えば、18㎥(縦3m×横3m×高2m)保管可能な場合、広さ(面積)は約5.8畳(≒3m×3m÷1.5488㎡)となり、一般的な6畳間の空間を思い起こせば良いということになります。家を建てたり、借りたりする場合も何畳間がどれくらいあるとか、この部屋の広さは何畳あるとか、一般の方においては、あまり高さ方向(一般的な住宅の部屋の高さ(2.4m)はほぼ同じであるため)は意識せず、広さがどれくらいあるのかということを意識していると思います。但し、一時預かりにおいては何畳分だけでは、長尺物を預けたい方には不親切であり、高さも併記することがより親切で望ましいと思います。
【表記例】
広さ:約5.8畳<江戸間>(縦3m×横3m)
高さ:2m
今回は江戸間を例にしましたが、他に京間・本間、六一間、中京間、団地間があるそうです。提供する地域(その地域で使われている畳サイズ)によって、表記を変える必要があり、決して誤解を招くような表記にはしないことが重要だと思います。
様々な業界において、独自の単位や一般の方には馴染みのない単位を使われていることがあると思いますが、一般の方を相手に商売をする場合、できる限り馴染みのある単位を用いたほうが良いのではないでしょうか。
(文責:細川 卓也)
【出所】
畳アラカルト https://www.tatami-alacarte.com/
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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第284号 2015年6月3日)