2,000円札から考えた事

皆さんは最近2,000円札を見ましたか?
私は殆ど、と言うより全く見かけません。
そこで、2,000円札について少し振り返ってみます。
西暦2000年と沖縄サミットをきっかけにして小渕総理大臣(当時)が発案し、守礼門がデザインされた紙幣で2000年に発行されました。それから13年ほど経った今では製造は中止されており、さらには大量の在庫が日本銀行に眠っているそうです。
そして、2,000円札の流通量は全紙幣の1%程度と言う事で、それでは目にしないのも納得です。
それでは、なぜ流通量が減り使われない紙幣が日銀に保管されている状況になってしまったのでしょうか?理由は諸説言われていますが、ここでは大きく3点にまとめてみました。

1点目は、ATMや自動販売機の対応が進まなかった事です。仮に流通量が徐々に増えたら対応機も比例して増えたと思いますが、実際はニーズが少ない為、機器メーカーも開発等に取り組みにくかったのは想像が出来ます。

2点目は、国策として2,000円札を普及させる施策が不十分ではなかったのではないでしょうか。環境の整備や、PR活動にもっと力を入れても良かったのでは?と当時感じた記憶があります。余談ですが、発案者である当時の小渕総理が2,000円札の発行前に急逝されたのも影響があったかも知れません。

3点目ですが、これが最も大きな理由だと思います。日本人には2,000円札が合わない。厳密に言うと、「日本人には」ではなく「日本では」が正解かも知れません。欧米を見てみると日本の2,000円札に相当する20ドル札はよく使われる紙幣です。
私がカナダに住んでいた時、20ドル札は金額的にも丁度使い易いと思っていましたし、買い物での出番も多かったです。もちろん、欧米では高額紙幣は持ち歩かない等の事情の違いはありますが、日本人の私でも”2”で始まる紙幣を普通に受け入れて使っていました。だから、日本人ではなく日本の文化に2,000円札がマッチしなかったのだと思います。

日本では遠い過去から1と5のつく貨幣を中心に使い、その単位でお金を勘定したり使ったりする文化でこれまで来ていますよね。これで何不自由ないのに、あえて使い慣れない2,000円札が受け入れられにくい事は、文化や環境を紐解いて理解すればある程度想定出来たかも知れません。

場面は違いますが、文化の違いは我々が仕事をする上でも気を付けなくてはならないと思います。お客様や、そのお客様の業界の文化・常識を理解した上で物事を考える事が重要です。
そして、その文化・常識が正しいかは別にして、「私達の持っているそれとは違うんだ」と言う認識も持たなくてはいけません。似た様な事は新入社員の頃からよく言われますが、私はしばしば忘れて自分の物差しだけで物事を進めてしまいそうになります。皆さんはいかがでしょうか。

人は経験を重ねるにつれ、頭が凝り固まりがちですが、柔軟にそして広い視野を持って色々な文化に対応していきたいものです。

(文責:熊澤)

【参考】
Wikipedia:二千円紙幣

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第206号 2013年2月27日)

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