Twitterの業務活用について:B2B企業の場合

mixiとツイッターの違い

皆さん、Twitterは使われていますか? 私はプライベートで使っていますが、近頃はTwitterをビジネスで活用できないかと思っています。プライベートでは、数年前からmixiを始め、気が向いた時に日々あったことを記録しておりました。mixiは、友達や同じ志を持った仲間とのとのコミュニケーションツールとしては有効だと思います。個人の日記に加え、コミュニティがあり、自分の興味のある分野の知り合いを作ることができます。

しかし、少し前からTwitterを始めてからはmixiの利用が減りました。Twitter開始当初は、Twitter=どうでも良いこと、mixi=1日の記録として使い分けておりましたが、最近は、mixiへの記録 が煩わしく思えるようになってきました。レスポンスの速さが、Twitter利用を加速させています。また、私の周りのTwitter人口が増えたことも要因の一つです。

Twitterは、文字数が限られていますが、とにかくレスポンスが早い。質問をしても、結構な速度で回答を得ることができます。フォロワーが増えれば、それだけ回答者も多くなり、ますます加速していきます。Twitterは「つぶやき」機能に特化していることが情報交換の速度を上げていると思います。その点、mixiは、先に述べたコミュニティに加え、フォト機能、アプリ等の機能は充実していますが、その分情報交換の速度が落ちるといったところでしょうか。 個人的には、mixiからTwitterにネットワークツールが切り替わっていくと思っております。

この情報交換の速度を仕事に活かせないかと考えております。現在、Twitterの業務利用の例をみると、企業(企業アカウント)が消費者に情報を提供するツールとして使用していることが多いです。このような活用例は今後も増加していくと考えられます。しかしBtoCビジネスにおいては有効なツールですが、BtoBビジネスの場において企業の購買担当者がTwitterで情報収集する頻度は少ないでしょう。これは当然企業物流にも当てはまります。書店に並んでいる、Twitterのビジネス活用本を眺めてみても、大半がBtoCとなっています。BtoBの事例では、「ビジネス・ツイッター世界の企業を変えた140文字の会話メディア(日経BP社)」に3社の取り組み事例がありました。

企業でのツイッター活用事例

IBMではTwitterを主に社員同士のコミュニケーションツールとして利用しています。IBMではTwitterの利用を会社として管理しておらず、公式ルールもないため、社員は、自分の思うままに発言しています。現時点では、セールスや顧客サポートに使う予定はないそうです。企業としては、外部への理解を深めるためには本社の奥にいる少数の担当者よりも、多くの一般社員が自分の仕事についてつぶやく方が効果的だと考えています。

ユナイテッド・リネン・アンド・ユニフォームでは、マーケティングのアイデアや関連する情報テクノロジーの最新情報を世界中の人々から収集しています。地域の顧客を相手にする企業ですが、Twitter以外のソーシャルメディアをフルに活用している珍しい企業です。

ピットニー・ボウズでは、社内のコミュニケーションを図るとともに、外部の専門家から様々なビジネス上のアイデアを吸収しています。会社の情報を企業アカウントではなく、担当者自身が前に出てつぶやいています。担当者は「ソーシャルメディアの利用者は、単なるブランドやロゴと会話をすることを望まない」と言っています。

B2Bでツイッターをどう活用すべきか

上記のような先進的な取り組み事例をもとに、日本のBtoBでの活用方法を考えてみました。

社内インフラとしての活用

上記の例にあったように、社員間のコミュニケーションツールとして利用します。これまでは、自分の社内人脈の範囲で、電話やメールで質問していたことが、全社員の目に触れ、自分の知らない専門家から有益な情報を素早く得ることができます。

例えば、

「危険品を倉庫で保管する時の制約ってどんなのがあるのかな?」
「表計算ソフトで、こんな計算ができる関数はないかな?」
「新宿なう。お客さんとメシに行きますが、どこか良い場所ない?」※1
「会議終了しました。急ぎじゃないけど、とりま、課題をメールします。」※2
などなど、実際の業務に関するものから、ちょっとした小話までOKとします。

情報提供

BtoC同様、企業情報の提供もある程度の効果はあると思います。ただ、企業名で発信された情報は、かなり割り引いて見られるという認識は必要です。BtoBでの情報発信の目的は、投資家(予備軍)への情報提供と採用活動です。投資家(予備軍)に対しては、企業の経営状況、社会貢献のPR等を発信します。採用活動では、学生向けに、職場の雰囲気、仕事の内容を発信します。

さらに、中途採用者向けに、現在必要としている人材や処遇に関する情報を発信します。企業文化によって、ネットワークツールへの理解度は異なりますが、躊躇している間に取り残される危険があります。情報をオープンにする事で、メリット/デメリットは当然出てきますが、やってみる価値はあるかもしれませんね。

※1なう=状態を表現
※2とりま=とりあえず、まぁ~

(文責:森田)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第102号 2010年11月17日)

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