隣の芝生は何色?

お客様と会話の中で、他社の物流改善事例について質問をいただくことが多くあります。
「同業他社はどういう取り組みをやっているのですか」
「○○社さんが導入した設備、うちで導入すると効果はありますか」等々

現在、インターネットや書籍などで公開されている事例だけでもかなり多くの数があり、それらの事例を真似ることで、自社のレベルアップにつながる可能性はあります。

しかし、他社事例を学ぶメリットはそれだけではないと思います。もう一つのメリットは他社という比較対象を知ることで、自社を測る「ものさし」を作れることです。つまり他社を知ることは、自社の強み(弱み)を知ることにもつながります。

経済界やスポーツ界でも愛読者が多い『孫子』の兵法にも「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」という言葉があり、自分だけでなく他者を研究することの重要性は古くから理解されていたとも言えるでしょう。また既に社内のメンバーで他社研究を行っている方が他にもいるかもしれません。まずは社内での他社研究内容を一度整理してみてはいかがでしょうか。

また、そもそも他社を研究する方法が分からない場合や、研究するのに十分な時間がない場合もあると思います。
そういった場合は、外部専門家の力を借りるという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。

(文責:野尻 達郎)

【参考】
『新訂 孫子』 翻訳:金谷 治 (岩波文庫 2000.4.14)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第341号 2016年11月2日)