モノのインターネットにより物流センターが無人化する??

突然ですが、みなさんはモノのインターネット(IoT : Internet of Things) という言葉をご存じでしょうか?

先日IT系の技術セミナーに行った時にはじめて耳にする言葉でした。ここ3~4年の間で出始めてきた言葉のようです。

Internet of Thingsとは、その名のとおり「モノのインターネット」を表し、一意に識別可能な“モノ”がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みとの事です。関連用語には、M2M:Machine-to-Machine「コンピュータネットワークに繋がれた機械同士が人間を介在せずに相互に情報交換し、自動的に最適な制御が行われる仕組み」という言葉もあるようです。

この2つの技術から想像出来る事として、家電製品・日用品・自動車・建物設備などのさまざまなモノに無線タグやセンサーを組み込んでインターネットに接続させることで、効率的かつ利便性のある高度な社会が実現される可能性もあると考えられます。

この技術を使ったユニークな例に、ツイッターする植物「Botanicalls DIY Plant Twitter Kit」というものがあり、Wi-Fi経由でインターネットに接続し、センサーから植物の状況を読み取り「水を下さい」などとツイートするようです。自宅にあると生活が楽しくなるかもしれませんね。たくさんあると、少し不気味ですが…。

物流センターにおいても、ピッキング作業者が、保管されている商品に対し近づけば、持っているモバイル端末に「A商品を〇〇の〇〇棚から、○○個ピッキングして下さい。」と、モノから情報を発信するという考え方も、検討の余地はあるのではないかと思います。

将来的には、モノから情報が発信され、その情報を自動倉庫に伝達しピッキングされ、無人搬送機でマテハンに投入されシュートから出てくるという物流センターの無人化も夢ではないかもしれません。

もちろん、トラック積卸し作業及び、トラック輸送は人の手が必要ですが、人材不足の物流業界には活用すべき技術ではないでしょうか?

(文責:北村)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第225号 2013年10月2日)